大会総評

シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ2025、昨年に続き第3回大会を開催することが出来ました。 3度目の挑戦で見事グランプリに輝いた、カーヌスバザマミの川下圭介シェフ、本当におめでとうございます。
日頃の料理に対する姿勢・努力が形となって実り、二次予選以降素晴らしい活躍であったと思います。
2月1 日にエントリー受付開始してより、3月書類審査、4月二次予選、5月準決勝、6月15日のファイナルまで、5ヶ月間の戦いに幕が引かれましたが、今年も数々のドラマが生まれました。
沖縄ガストロノミーを支える若いシェフ達の、躍動感を目の当たりに、将来の沖縄の料理界に大きな期待をせずにはいられませんでした。伝統的な知識・技術を基本とし、新たな取り組みに挑戦する姿は本当に頼もしく感じられました。料理に対する真摯な姿勢は大会に携わった人達に深い感銘を与えたものと思います。
生産者から贈られた大切な素材達に、“魂を吹き込む”戦いを見て、今年も開催できて本当に良かったと安堵の胸をなで下ろした思いでした。私たち委員会も驚きと感動の連続でした。新たな息吹を感じさせるアイデイア料理、滋味深い愛情料理、斬新で骨太の料理。
準決勝以降は、誰が勝っても納得するような、本当に高い技術の戦いが繰り広げられた、素晴らしい大会であったと思います。
今大会は、小浜島、西表島、石垣島、座間味島、瀬底島と離島からも多数参加され、全県的な大会へと成長しております。若いシェフ達の将来を見据えた挑戦に、沖縄の未来の料理界に太い光を見た思いがいたします。エントリーされた全てのシェフの皆さんの活躍は、沖縄観光業界の柱、食文化の継承・発展、人材の育成等々に大きな力になることは間違いありません。そしてチャンスを捉え、世界に羽ばたいて頂きたいと、今後の活躍を大いに期待いたします。
本大会は沖縄県調理師会が主催をし、各種団体よりご協賛、ご後援いただき、㈱ブレーン沖縄の運営協力を得て第一回大会より運営されている大会です。さらに日本料理、洋食料理、中国料理、琉球料理の各ジャンルの代表的シェフ達が携わり成り立っている、沖縄県の料理界最大級のイベントです。
我々委員会も誇りを持って臨んでいます。
皆さんもこの大会で力を発揮出来る機会を得たことに誇りを持って、明日からの各々の仕事に向かって頂きたいと思います。そしてこれからの観光事業、飲食業界を盛り上げていきましょう。沖縄県の飲食業界の課題は山積していますが、未来はとても明るいと思います。
またそうなるよう団結して日々努力をして行きましょう。
委員会の最終目的でもあります “美食の島沖縄” の実現に向け一点の曇りもブレもありません。 食は時代とともにあります。
伝統料理を誇り敬い、現代の料理、そして明日の料理を見据え取り組んで行きたいと思います。オキナワンガストロノミー、オキナワンキュイジーヌは沖縄観光の明日を創ります。
業界をあげて一緒に創り上げて行きましょう。
最後になりましたが、今回の大会にご尽力頂きましたスポンサー各社様、食材や物品をご提供頂きました皆様、大会を応援して下さいました全ての方々、そして昼夜問わず献身的にサポートして頂きましたブレーン沖縄様、ボランティアでの実行委員会、審査委員会の各委員に深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
実行委員長